2016.12.01(木)

狼陛下の側近の花嫁 6

某SNSからの転載です。

もう12月ですね(;´Д`)。

・・・12月か・・・時の流れは早い・・・;。
年賀状の準備も進めたいところです。


☆ご注意!!☆

※この作品は李順の謀シリーズの 《謀の後始末》ラストif話 です。
※現在まだ未完です。
※あるイミ李順×夕鈴です。


上記ご納得の上で『続きを読む』をぽちって下さい。



【二次創作SS】【臨時妃設定】【黎翔×夕鈴】【シリアスではない】【謀の後始末if話】


ーーーーーーーーーーーー



何処かで鳥の囀りが聞こえる……。

それに……人の気配が間近に……。

まどろみながらそこまで考えて、夕鈴は勢い良く飛び起きた。

ここは……!?


「おはようございます。随分早起きですね。」

声のする方を見ると、昨夜と全く変わらぬ様子の李順が長椅子に腰掛け、小難しそうな本を読んでいた。

そうだった……私、李順さんの臨時嫁バイトに来てたんだった!

ようやくまともに考えられる様になった夕鈴は、ふとある事が気になった。
李順は昨夜夕鈴が横になってからも、長椅子に腰掛けて本を読んでいたような……。

「おはようございます・・・。
あの、李順さんはお休みにならなかったんですか??」
「いいえ?ちゃんと寝ていますからご心配なく。睡眠は大事ですからね。ただ、私も陛下と同じく睡眠時間は短い方なので……。」
「そうなんですか……。」

夕鈴はホッと息をついた。

「ああ、そう言えば夕鈴殿。
課題は明日からにしますので、今日はひとまず部屋に用意しているお妃教本に目を通しておいて下さい。後は、早くこの家に馴染めるよう努めるように。
……それに今日は帰りが遅くなるかもしれませんので、先にお休み頂いて結構ですからね。」
「はい、わかりました!……お仕事、お忙しいんですね…。」
「今日は特別忙しくなるでしょうね・・・。きっと私が休んでいる間に陛下がサボっているでしょうから。」
「陛下はサボったりなんて・・・」
そこまで言いかけて、今までの陛下の行動が頭をよぎった。


サボったりなんて・・・するかもしれない。


遠い目になった夕鈴を見て、李順も大きなため息が出る。

「きっと、今日は頑張ってくださいますよ・・・。」
貼り付けたような笑顔でそう話す夕鈴に、李順も苦笑する。
「そうだといいのですが。……では、そろそろ支度を始めます。貴女も部屋で身支度を整えるといいでしょう。
いいですね?……夕花。」
「…はい!」


二人が寝所から出ると、何人かの使用人が集まり朝の挨拶と共に御祝いの言葉を述べた。
初夜を滞りなく終えたという意味の言葉に、夕鈴は耳まで赤く染める・・・。

李順はそれを見ると優しく微笑み、そっと夕鈴の手を取り部屋へと連れて行った。



こうして李順と夕鈴は、まず使用人達に初々しい夫婦の誕生だと印象付ける事に成功した。



「夜は…必ず戻ります。
遅くなるだろうから夕花は先に休んで居なさい。」

見送りをする使用人達の前で、打ち合わせた通りに夕鈴にそう告げた後、李順は王宮へと向かった。






【白陽国王宮 執務室】


普段、陛下と側近である李順しか使用する事のない執務室。
そこに、早朝からそわそわと部屋の中を徘徊する狼陛下の姿があった。


「……。」


昨日は寝られなかった。

夕鈴はどう過ごしただろうか……。

自分から離れて過ごす時間を少しは寂しく思ったりしたのだろうか……。



長い時間そうやって答えの出ない考え事を繰り返していた。

そして。

ようやく李順が執務室に姿を現した。

「……これは陛下、おはようございます。」

「…李順!!」

いつもこんな朝早くから執務室に居ることのない陛下に、李順は内心驚いた。

「今日は随分とお早いですね。」

李順がそう話しかけたものの、陛下は全く聞いていない。

「どうだった?」
「何がです?」
「何がじゃないよ。……昨日はどうだった!?」

「……順調なスタートでしたよ?」

李順は陛下の様子に呆れながらも机の上に置かれた書類を手に取り確認していく。

「そうでなくて!夕鈴はどうだった?疲れたり……何かで落ち込んだりしてなかった??」
「はい?……普通でしたが。」

「……そう。」

今、まさに陛下が何かで落ち込んだようだ。

「そんな事より陛下!
ここに来る前に政務室にも寄って参りましたが、昨日はあまり仕事が進まなかったようですね。」

李順が責める様に陛下を見る。
陛下はそんな非難めいた視線を避けるように執務を行う机の前に座った。

「一体何してたんですかッ!?あんなに仕事を溜めて……!!」
「だって……夕鈴がいないんだもん。」

やる気出ないー…と言いながら、だらりと机に突っ伏す陛下。

「だってじゃありません!」
「なら……、
夕鈴を返せば仕事を真面目にこなそう……。」
「……別に夕鈴殿は陛下の所有物ではありませんし、そもそも夕鈴殿が後宮を離れてまだ1日しか経っておりませんが……。」

「いいから返せ。でないと仕事する気にもならん。」

ぷいっと横を向いた陛下を見て、李順は胃が重くなった気がした。


「そんな事を言って……良いのですか?」

「なに?」

「……夕鈴殿は、陛下が真面目に頑張っている…と健気に思っておられましたよ。」
「!」
「このまま……昨日の仕事も溜め込んだ状態ですと、夕鈴殿に『陛下は昨日も今日も仕事をせずだらだらお過ごしになっていた…』とでもご報告しなければなりませんね。
あの真面目な夕鈴殿です。さぞ幻滅なさるでしょうねェ……。」
「え…。」
「挙句、夕鈴殿が頑張ると決めた仕事を陛下のわがままで無理やり辞めさせるなんて事になれば……。
夕鈴殿は……どう思われるでしょうねェ。」

李順のその言葉を聞き、陛下は夕鈴の事を思い浮かべた。


夕鈴は……。

『ここまで我儘な人だと思いませんでした!』←怒

『サイテー・・・。』←蔑

『陛下は、一生懸命頑張るカッコいい王様だと思ってたのに…。』←涙


うん……。
……暫くは口も聞いてくれなくなるかも。


「……それは嫌だ。」
陛下は心の声を思わず呟いた。

「だったらまず昨日から溜まっている仕事を片付けて下さいね。
夕鈴殿が随分気にかけておりましたので、陛下の仕事ぶりは私から彼女に報告しておきますから…。」


その時。


『やっぱり陛下はお仕事を頑張るカッコいい王様だわ・・・♡』

そんな夕鈴の声が聞こえたような気がした……。



「ッ!」

ガタン!!

突然立ち上がった陛下に驚き、李順が目を向けると。


そこには、がらりと雰囲気が変わった狼陛下が立っていた。



「李順……早く政務室へ向かうぞッ!!」



その日、陛下は二日分の仕事を夕方までに終わらせた。



│posted at 16:00:28│ コメント 2件
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-││posted at 2016-12-01(Thu)22:16│編集
MM様

やはり!思い浮かべてた方だったので安心しました(*´ω`)。
ワタクシちょっと人見知りなトコはあるんですが、声を掛けて頂くのは非常に嬉しいんです!!
ただ、お返事書くのが遅くて遅くて;。
そんなだから申し訳ないなって思って、コメント不要!って事が多いのです。

そしてあっちのコメントはちょっとアイコンっぽいこと書いてるだけなんで気にしないで下さいwww
厨二病がテーマなんです(=゚ω゚)✨

また是非お越しください♪
私も遊びに行きたいと思います。
コメは強要ではないのでご自由にどうぞ(*´ω`*)
ただ、拍手もらえると生きていこうって思えるので拍手ポチって頂けたら嬉しいです~!!

コメント本当にありがとうございました!!
えぐち│URL│posted at 2016-12-02(Fri)15:55│編集
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