2017.04.22(土)

小犬陛下と饅頭屋 8ー1

狼陛下のドラマCD付きの雑誌が発売ですね。

私、緑川光氏が好きで。
昔CD買ったりなんかしちゃったりしてたんですよww
声優オタクではないんですけど、グリーンリバーライトさんは特別でした。

だから・・・声聞いたら、私きっと萌え死んじゃうと思うんです👼。

死ぬ前に何とかブログ更新出来て良かった。←

ドラマCDを聞いて萌えが大爆発し、意欲的に活動するか死ぬほど満足して思考能力を停止させてしまうか・・・。
怖くて…中々聞けないかも・・・。




【パラレル】【もしも夕鈴が臨時妃の話を断ったら】【オリキャラ注意】


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李翔という青年と夕鈴の後姿を黙って見送った几鍔。
一緒にいた子分はただおろおろとするばかりだ。

「いいんですか?兄貴。
二人行っちゃいますよッ!?」
「・・・・・・ふん。
身元明かしてすぐ変な悪さする馬鹿じゃぁなさそうだし…。
今日の所はほっとけ。それより仕事に戻るぞ!」
「ええ~!兄貴ィ!?」

几鍔は動揺する子分を無視するかのように次の仕事へと向かう。


それでもまぁ…後で汀家に確認に行っとくか…


小さく舌打ちした几鍔は、僅かに足を速めた。



――――――――――――――――――――――


「本当にごめんなさい!不快な思いをさせちゃって・・・。」

茶屋を出てすぐに、夕鈴は申し訳無さそうに几鍔達の事を詫びた。

「いいや?不快だなんてとんでもない。
むしろ夕鈴の新しい一面を見られて楽しかったよ。」
「っつ!!忘れて下さい李翔さん…」

クスクスと笑われて居た堪れなくなるものの、その楽しげな様子に徐々に申し訳ないという気持ちは軽くなっていく。

「さてと。せっかくだからぐるっと一回りしながら帰ろっか?
こんな機会は…もう無いかも知れないし。」
ふと、力無く笑って見せる小犬な李翔の頼みを無下には出来ず、夕鈴は条件反射のように頷いた。



……まただ。


また、先程感じていた嫌な気配がする。

茶屋に急ぎ戻った時に、夕鈴と言い合いをしているのを見て跡をつけていたのは彼等かと思ったのだが。


……やはり、あの金貸し君では無かったか。


「…まっすぐな奴だったしなぁ。」
「ん?何です??李翔さん」

「いや、何でもないよ。
ところで夕鈴。帰りはお店には寄らないの?」
「ええ、ここからなら家の方が近いですし、今日はこのまま帰りますね!」

…とすると、夕鈴の家までこの気配の主が付いて来るのか…?

…それは避けたい。


瞬時にそう判断した黎翔は、夕鈴にこれからすぐ店に行くよう言葉巧みに誘い納得させた。

2人で世間話をしながら歩いていたが、やがて商店街の近くまで来た時、ずっと後をつけていた気配が消えた。



「……夕鈴、最近この辺りの治安はどう?」
「治安ですか??」
「ほら、前に話してくれたよね。自分達で自衛しないといけないとか何とかって…」
「ああ!そうそう、それがですね李翔さん!
あの頃からすると最近とっても良くなったんですよ。
急に見回りをしてくれるようになって・・・
何でも真面目に話を聞いて貰えるようにもなったし!」

「そっか、良かった!」
そう言いながら嬉しそうに笑う李翔に、夕鈴は相槌を打ちながら微笑み返す。


・・・あれ?
そう言えば・・・いつ頃だっけ?
こうしてみんなが安心できるようになったのは・・・。

その時期は……ああ、そうだわ。
以前、几鍔の子分達に出くわした李翔さんを助けたあの日から少し後。
急に地区のお役人さん達が総入れ替えになって・・・小さな事件の調査もしてくれるようになって。
お客さんと話題にしたとこだったのよって明玉に話して・・・。

あれ・・・
もしかして、王宮で働いてるって言う李翔さんが何か…


夕鈴は隣を歩く李翔をこっそりと見上げた。
にこにこと町の風景を見渡しながら、今度はこういうのが食べたいな~とのほほんと話す李翔。

役人達を総入れ替え出来るような権限を持っている、そんな偉い人にはとても見えない。


…まさか、よね。


結局、夕鈴の働く饅頭屋まで和やかな談笑が続いた。
お店に荷物を置き、しっかり戸締りする。

これで、李翔と過ごす時間は終わりだ。


楽しかった分、別れ際特有の寂しさがじわじわとこみ上げてくる。


・・・いいえ、最後までしっかりしなくちゃ。
何かの拍子に勘違いなんかしたら、几鍔にまた笑われちゃうわ!!


そう気合いを入れ直した夕鈴は元気よく李翔の方へ振り向いた。
「では李翔さん。
今日は本当にありがとうございました!とっても楽しかったです!」
ぺこりとお辞儀をした夕鈴だったが、顔を上げるとそこにはきょとんとした顔の李翔が・・・。
「・・・夕鈴、家まで送るよ。」
「いや、大丈夫ですよ!」
ここから家までは、知り合いに会う可能性が恐ろしい程高い。
行き遅れなどと言われている夕鈴がこんな目立つ男性に家にまで送ってもらったりしたら、どんな噂が広まるのか分かったものではない。

・・・また縋って来る小犬のような表情になっている李翔の無言のアピールをなんとか跳ね返す。
「ほ・・・ほんっとーに大丈夫ですからッ!」
「えー、でも、心配だし。それに・・・」

ふと李翔の手が伸び、夕鈴の横髪を一筋掬いとる。

「もう少し…一緒に居たいし。」
その瞬間、夕鈴の顔が真っ赤に染まった。

「ッッも…もう帰らなくちゃッ!!!」
大声ですぐさま李翔の傍から飛び退る。
「ゆ…夕鈴…!?」

「治安!!良くなって!!
ホント…大丈夫ですから!!!
それじゃ・・・さようならッ!!」
夕鈴は肩を震わしながらそれだけ言うと、大きくお辞儀をして駆けだした。

「夕鈴!」
声を掛けるも夕鈴に立ち止まる気はないようだ。


今日はここまで、か。


「じゃあ夕鈴、またお店に行くからねー!」
李翔が引き留めるのを諦めてそう呼びかけると、夕鈴がぴたりと動きを止めた。
ゆっくりと振り返る夕鈴。

「お」
「?」
「お待ちしてます・・・」
そう言い終わると同時に耳まで赤くなった夕鈴は、逃げる様に走り去って行った。




………面白過ぎるな。




李翔は暫くお腹を押さえてその場にうずくまっていた。


│posted at 00:54:28│ コメント 2件
≫コメント 
饅頭屋さん(≧∀≦)
一番乗り?と思ったけど拍手3つあった、さすが江口さん。
夕鈴かわいい(*^▽^*)
やっぱりこの頃の2人の関係性はワクワクしていいですよねぇ。
お互い意識しつつ、勘違いかもとかソワソワしちゃって読む方も微笑ましくなります。
本誌は今日読むけどCDはお預けかも。
ちゃんと萌え死にたいからじっくり聴けるまで温めておくか、まだ悩んでます。
まるねこ│URL│posted at 2017-04-24(Mon)07:54│編集
まるねこ様

拍手&コメありがとうございます😊✨
滅多に更新ないのにチェックして下さる方が居て、本当にありがたいです!
新婚さんも好きなんですけど、こんな頃も萌えの宝庫で楽しいですよねー!🤤

> ちゃんと萌え死にたいからじっくり聴けるまで温めておくか、まだ悩んでます。
(*´ω`*)人(*´ω`*)
お互い、落ち着いた時に覚悟を決めて聴きましょうねw
えぐち│URL│posted at 2017-04-24(Mon)09:26│編集
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