2017.08.10(木)

小犬陛下と饅頭屋 9-1

暫く更新出来なくなるかもなので、その分更新。

支部に8をupしたので、よろしくお願いします。



【パラレル】【もしも夕鈴が臨時妃の話を断ったら】【オリキャラ注意】


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李翔が姿を見せてからまた一週間ほど経った頃。

夕鈴の元に浩大がやって来た。
「あ、いらっしゃいませ!えーと、確かこーだいさん?」
「コンチワ!大ちゃんでいいのに」
そう言うと、無邪気な笑顔を見せた。


浩大は持ち帰りの饅頭を注文し、店内にある椅子に腰かけた。
一度来ただけなのに、何だか常連さんのように寛いでいる。

人柄からなのだろうか。違和感がないのが凄い。


「李翔さんお忙しいんですか?」
「ん。あの人はいつも忙しいけどね〜。
近頃は一段と、かな?」
「そうなんですか!」


いつものんびりしてる感じだから暇してるのかと思ってたけど、違うのね…。


夕鈴が饅頭を丁寧に包んでいると、外で誰かの話し声が聞こえて来た。

また狼陛下の花嫁の噂話に花が咲いているようだ。

「…この辺も狼陛下の噂でもちりきだね」
浩大がちらりと外を見て、茶化すように笑った。
「ええ、前のお妃様が突然消えてしまった…と思ったら新しいお妃様が来て、その新しいお妃様が今度はたった3日で消えたって言うじゃないですか。
そりゃあ話題になりますって」
「あ、ホントは5日だってサ」
「そうなんですか?
まぁ、噂話ですから、どれが本当だか分かりませんよ?」
そう笑いながら夕鈴は包んだ饅頭を浩大に手渡した。
「浩大さん、お待たせしました!」
「ありがと!」

「では、李翔さんにお仕事頑張ってくださいって伝えといて下さいね」
「りょーかい!じゃあ、また」
「はい、ありがとうございました!」
夕鈴はぺこりと頭を下げた。

「あ、そうそう」
店を出ようとした浩大が振り返る。
「噂って、どの程度信じるタイプ?」
「私ですか?」
浩大は何も言わずこくりと頷く。
「うーん…。あんまり信じてませんね。
噂は当てにならないって身を以て知ってますから」


昔から。
そう思うと同時に、几鍔とのあらぬ噂の数々が脳裏に浮かんでくる。


酷い時は、父親を探して几家に寄っただけで半日後には父親と几鍔が婚儀について話合っていたらしいと噂のタネになっていた。

どこでどうなったらそんな事になるのやら。


げんなり顔の夕鈴を見て、「ま、ならいいや」と呟いた浩大は、また人懐っこい笑顔を見せた後、帰って行った。

「??」

なんだった…んだろう??


夕鈴はしばし考え込んだが、すぐに諦めてそれまで中断していた作業を再開した。

│posted at 00:20:44│ コメント 0件
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