2016.03.14(月)

悩み事 3



【二次創作SS】【方淵独り言】【おまけで陛下と浩大】

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お妃は変わった。


王宮側の四阿で陛下に話し掛けているお妃を見て、そんな事を思った。


…変わらないと思っていたのに。


時折見せる今迄とは違う強さが。

陛下を見つめる瞳が。
陛下と触れ合うときのその表情が。

そして笑顔が。

やはり変わったのだ。



…理由が判らないからか、ひどく気になる。
そしてそれが無性に腹立たしい。



何故急に強くなった?



如何して急に……妃らしくなった?





方淵はまだ気が付かない。


本当の理由を知るのは、もう少し先の事。

方淵の執拗な追求に水月が根をあげるその時まで。


方淵と水月の悩み事は続く。








おまけ

『陛下の悩み事』




「あれ、まだ終わらねーの?」

夜、執務室で不機嫌さを隠そうともせず仏頂面で何やら書き物をしている黎翔に声を掛けた。

「さっき宰相が急ぎの仕事だとかで増やしてくれてな…。」

黎翔の目が座っている。早く仕事を終わらせて後宮に行きたかったのだろう。
だが、どんなに嘆いた所で仕事が減る訳ではない。黎翔は、ふうっと溜息を付いてまた手を動かし始めた。

「で、何の用?」

「…方淵と水月の様子が気になってな。」
「あー、あの坊っちゃんズか。
柳の坊っちゃんの方は、最近お妃ちゃんの事を遠目から様子を伺う様に見てるかなー。」

「…気に入らんな。」
そう呟いた黎翔を見ると、一段と不機嫌さが増していた。
「いやー、伺うっつっても、なんか不審そうにって感じだったケド。」

「それでも気に入らん。」

そう吐き捨てる様に言うと、また書き物の続きを進めていく。

もう、誰かにお妃ちゃんを見られるだけでも嫌だ、なんて理不尽すぎてウケる。
だったらずっと後宮から出さなきゃ良いのに、我慢出来ずに王宮に呼び出したりもするんだから手に負えない。

「あとは、氾の坊っちゃんか。そっちはあんま変な動きはしてないかなー。」
「…水月の方は、恐らく今迄夕鈴に手を出してなかった事に気が付いていた筈だ。彼奴はかなり聡い様だからな…。まあ、気が付いていた所で、その事には絶対に触れて来ないだろうが。」
「あの怖がり坊っちゃんなら、自分からへーかに話題を振ったりなんて先ずしねーよ。」
浩大はケラケラ笑いながら手を振った。

「そうだな。だが…。方淵の視線も気になる。」
黎翔は手を止めて窓の外の月を見上げた。
「あの二人なら、まあ最悪何かバレた所で大丈夫だと思うが…。念の為、二人に何か動きがある様なら探れ。」
「はいよー。」

にやっと笑うと浩大は近くの窓枠にヒョイっと乗った。

が、何か思い付いた様に振り返る。

「そうだ、いちおー坊っちゃんズに何か動きがあれば俺が張り付くけど、お妃ちゃんの護衛はどーする?配下に任せても?」
「心配ない。その時は私が夕鈴の側にいる様にするよ。」

「ハイハイ。」
浩大はぷぷっと吹き出しながら窓の外に飛び出して行った。

ひとまず彼奴らの件は様子見だな。
そう思いながら、黎翔は目の前の書簡の束を見てまた溜息をついた。



│posted at 11:57:06│ コメント 2件
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-││posted at 2016-03-14(Mon)19:44│編集
まるねこ様

いつもコメントありがとうございます✨
更新、出来るだけ頑張りたいと思います。
関係ないですが『がんばりたい』と打つと必ず『頑張り隊』に変換されてしまって困りますw。
頑張り隊ももうちょっとしたら本格的に色々挑戦していきますよ~~♪
えぐち│URL│posted at 2016-03-16(Wed)14:00│編集
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